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悪者の正体

03 25 *2009 | 一病息災::乳がん・診断と告知

初めての乳がん検診。マンモグラフィーからちょうど二ヶ月。
自分の身体のことなのに全く気付くことなく大きく成長させていた「がん」。
あることが判ってしまったからには、目を逸らさず、相手を知らねばなりません。
ただ不安に駆られて徒に騒ぎ立ててもどうしようもないのですから。
続き乳腺外来の先生に教えていただいた「私の乳がん」は、直径は3センチ超で、組織に浸潤して大きく広がる硬ガンというタイプで、ホルモン感受性が+プラス。
いわゆる女性ホルモンに依存して成長するヤツでした。
先生が示して下さった治療方針は、乳房温存術での手術、手術中に切り取った組織とセンチネルリンパ生検を行い、転移がなければ脇の下のリンパ節郭清はしない、入院は5日ほどで退院後は放射線治療とホルモン療法を数年間続ける、というものでした。
実のところ3センチを越えている段階で乳房温存を選ぶのはどうなんでしょう?
告知と説明を受けている間はそんな疑問は浮かんでこなかったのですが、よくよく調べてみれば不思議なんですよね。
偶然同じクリニックに乳がんで通っていた私の幼馴染みは、多分私よりも大きさも位置も危険な状態だったのか、先に抗ガン剤を使って腫瘍を小さくして手術に臨みました。
半年の抗ガン剤投与の結果、手術時にはガンそのものは1センチ程度まで小さくなって、手術も一晩入院で帰ってきました。
で、私の場合、先生曰く「ちょっと多めについている脂肪があるので大きく組織を取っても乳房が温存できると思います」。
……要するにたっぷりの肉襦袢が私のおっぱいを残してくれると言うことのようでした。
無駄な贅肉も役に立つことはあった訳で…なんてことはないのです!!
肥満がいかに乳がんリスクを高めるかはおいおい語って行くことにします。

乳がんも進行すればもちろん転移します。
肝臓、肺、脳、そして骨。
乳がんをスタートとしてこのような遠隔転移をした場合、現在の医学では手の施しようがありません。
どこにどんな形で発症しようとも、どれだけ初期段階で発見されようとも、悪性腫瘍はやはり怖ろしい病気なのです。
告知を受けて、改めて自分がどれほど深刻な立場にいるのか、この日からネットで様々調べてようやく判ってきたのでした。
12月22日、きちんとしたガンの位置と転移の有無を調べるために区内の別の病院でCT検査。
造影剤を注射されると身体の隅々まであっという間に駆け巡って行くのがはっきり判ってちょっとびっくり(笑)
年内最後の診察日である12月29日に、旦那と一緒に話を聞きにクリニックへ。
先に告知を受けた内容をより丁寧に先生は説明してくれ、CTの結果転移の所見は一応なく、見た目では残さずに取りきるのに問題はなさそうだとのことでした。
午前の診察を終えてからの説明だったけれど、私達夫婦以外にももうひと組、多分一回りほど年齢が上だろうご夫婦が順番を待っていました。
ああ、この人達も告知を受けて説明を聞くために来ているのだな、と思うと乳がんに罹ることはこれほどまでに数多いことなのかとちょっと溜息。

あと年内にすることと言えば職場への報告。
1月末の手術から、出来れば放射線治療が終わる頃までは休みたいと思い、そのように相談。
了解を貰い、1月末の手術前の一週間から2月末までの休みを貰いました。
こうなったからには無理しない(笑)
大掃除も適当、お正月も適当、そんな年末年始が過ぎて行きました。

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