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入院-4、退院へ

04 13 *2009 | 一病息災::乳がん・入院から退院まで

入院中、窓の外は快晴だったり、曇天だったり、嵐だったりと変化に富んだ一週間でした。
手術の翌日は朝だけ全粥が出た他は普通の食事。ちなみに私の場合高脂血症が見られたので「脂質調整食」という名目でした(>_<)
続き毎朝6時に起き出して、顔を洗ったら談話室にコーヒーを買いに行き、食事に付いていた牛乳を入れて飲むのを日課にし、手術の翌朝から腕を動かすリハビリです。
今のうちから動かしておかないと後々固まってしまうし、リンパ浮腫になったら困ります。
抗生剤と痛み止めの飲み薬は三日間出てたけど、幸い酷い痛みに苦しむこともありませんでした。
ただ、手術の翌朝、歯を食いしばって寝ていたらしく(^^;;;口内炎が出来ていました。
これも丸一日薬を塗っていたら治りました。
最近NHKでやってましたが、口内炎には洗口液の殺菌作用が効くそうです。そういえば結構苦しめられてきた口内炎がここ数年全くなかったのは、仕事柄接客業ということと歯石予防に毎日欠かさずリステリンしていたお陰だったのかも。
三食上げ膳据え膳で、腕をちょこちょこ動かす以外にはすることがないので、ひたすら本を読みパズルを解きます。
イヤホンが面倒なのでテレビはほとんど観ませんでした。
持ち込んだ本は、昨年の秋頃から急に填ってしまった京極夏彦(笑)。
文庫になったのはほぼ制覇して、最後の榎木津メイン「百器徒然袋-雨、風」の2冊と、年明けに新刊が話題になっていたジェフリー・ディーヴァー。
デンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリーが出演した映画「ボーン・コレクター」の原作で、まだ文庫が揃っていなかったのでアマゾンとBOOK OFFでハードカバーを掻き集め(爆)、6冊用意しました。
本が飽きればパズルを延々と5日間。ディーヴァーが4冊までで時間切れでした(笑)

入院初日、点滴で騒いでいた人は、その後も何か…違います。
他の患者さんとも話が噛み合わず、看護師さんや先生とも微妙に??
どうやら肝炎で熱があり、腹水も溜まっているらしく、検査の結果も思わしくないようです。
「もう一週間以上経ちますが、先生は一週間程度で治ると仰ったでしょう」
「他の人が退院する話をしていると(私のことらしい)早く退院したくなります」
そのくせ「家に帰ったら死のうかと思っているんです」とも(T^T)
私の手術後の騒ぎで眠れなかったらしく、翌日からはきっちり耳栓をしてました(笑)
あまり病人らしくない私がすたすたと歩き回っていたのはお気に召さなかったようです。

さて、入院中に脳のMRIをしましょう、と言われ、術後4日目嵐の後に検査室に向かいます。
MRI検査室は病院の外に一旦出て別棟になるのですが、屋根があって雨には当たらなくても道路は土砂降りの雨でびしょぬれです。
執刀して下さった先生に場所を聞いたら、一緒に行って下さるというので緊張して付いて行ったのですが、濡れた横断歩道の白いつるつるで滑って転びました(爆)
私よりも先生がびっくりして、「え、え?大丈夫??」と大慌て。
要らぬ心配をお掛けして失礼いたしました(笑)

話は前後しますが、手術の翌日、右肘を付いて身体を起こそうとして、腋の傷口にびりっと激痛が走りました。
退院の前日にドレーンが抜けた時、リンパ郭清した傷をしげしげと眺めた先生は「もう一回縫おう」と言って、ホチキスを持ってきました(>_<)
腋の感覚がおかしくなっているので、何かしても痛くも痒くもありません。
細かくホチキスで傷口を留めて、目出度く入院中の治療は全て完了しました。
入院中私が一番辛かったことは、手術でもなんでもなく、便秘と眠れなかったこと。これに尽きます。
旅行などに行っても出ないのは良くあることなので便秘は仕方ないとして、まるまる一週間深夜3時頃まで眠れないのは本当にいらいらしました。
家にいればネットを巡ったり本を読んだり、好きなことで時間を過ごして眠くなるのを待てるのに、流石に病院ではそう自由なことは出来ません。
あまりの静けさに寝返りさえ遠慮がちにしなければならないのが余計に神経に障ります。
退院して一番にしたかったのは、まずはとことん眠る、なのでした。

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