log

入院-2

04 07 *2009 | 一病息災::乳がん・入院から退院まで

さて、お昼も食べたことだし、本を読もうと思っても眠気が気持ち良すぎます。
此処は病室、誰憚ることなく寝ても良いんです!!(こら)
てことで、フリースチョッキを脱いで、もそもそとベッドに潜り込みました。
昼寝ってどうしてこんなに…幸せを噛み締めて眠りに落ちる瞬間、私の隣、廊下側のベッドの患者さんがナースコール。
「どうしました?」
「点滴が落ちてないみたいです」
「今行きます」
そうよね、ここは病院だものね、当たり前よね。

続き
処置の気配がして、再び瞼を閉じてうとうとすると…ナースコール(爆)
「どうしました?」
「点滴が落ちてないみたいです」
「今行きます」
このやり取りが3度ほどありまして…(笑)、結局最後には上手くいかないのにいらついたのか、「別の看護師さんを呼んでください」と、点滴も別仕様のものに取り替えて貰っていました。
私よりも年輩の女性のその甲高い声は、退院まで私の「眠れない」に直結することになったのです。
もちろん、この時点で眠気なんてどっか宇宙の彼方です。
その日の夜、緊張しているつもりは全くなかったし、昼寝もしていないし、眠れるはずだと思ったのに、睡眠導入剤を飲んでも眠れませんでした。
普通の生活でも深夜1時2時が布団に入る時間ではありましたが、この不眠との闘いは退院まで続きます。

病室では、朝9時と夕方4時、看護師さん達の顔見せ興業が始まります(笑)
昼間と夜の交代時に、各病室を数人の看護師さん達が賑やかに挨拶回りに来て下さいます。
「おはようございまーす。本日は私達が担当します」
今日午後から手術の私は朝から絶飲食。
血圧高め…ヤバス。これは、前々から気になっていたことなのですが、いずれは内科できちんと検査して下さいね、とのお墨付きをいただいてしまいました(>_<)
そして点滴。これも血管が簡単には取れません。
一度失敗して直ぐに別の看護師さんと交替しました。
これから手術の大事な点滴なので失敗は許されないのです。
この後何処の病院へ行っても、採血の時に出ない血管に悩まされ、結局手の甲あたりで痛い思いをするのが普通になってしまうのでした(T^T)
これでいよいよ病人ぽくなってきました。
丁度お昼から、担当の先生が家族とともに手術の説明をして下さいます。
告知から今までの検査結果を踏まえ、手術の手順とリスクについてを事細かに1時間ほどかけて娘も交えてお話を聞きました。
手術に関しては不安はないのですが、やはりセンチネルリンパ生検はシロであって欲しいと思いました。
断端検査とセンチネル生検は手術中に速やかに行われ、どちらにもガン細胞がなければリンパ節郭清はしなくても良いのです。
リンパ節を郭清することで伴うリスクは一生ものです。
CTなどの画像からは転移の兆候は見られないので、楽観主義の私は大丈夫だろうと考えておりました。

前の手術が押していて、2時の予定が1時間ほど後にずれるとのこと。
3時過ぎに呼ばれて、自ら点滴台を転がしてエレベーターに乗ります。
手術室の前で旦那と娘と別れ、これから一緒に執刀して下さる隣の準備室にいた乳腺クリニックの先生にもご挨拶です。
パジャマの上を脱ぎ、細い手術台によじ登ります。
十字架型に手を広げ、心電図やなんやかやと付けられているうちに「麻酔が入ります。ちょっとぴりぴりしますよ」との声。
「お、これが麻酔か…」との記憶はほぼ数秒。
意識はほんとうに気持ち良くすとん、と落ちていきました。

にほんブログ村 病気ブログ がん・腫瘍へ

拍手送信フォーム
  

23:25