「僕、時間を大事にしているんです」――笑わない男・ 稲垣啓太がショパール「アルパイン イーグル」と語る“時と腕時計の関係”
ラグビー日本代表として日本中を沸かせる“ガッキー”こと稲垣啓太さん。2019年に日本で開催された「ラグビーワールドカップ2019」では全5試合に出場することで、日本代表初となる決勝トーナメントへ進出する原動力となりました。スポーツ界きってのファッショニスタでもある稲垣さんが、ラガーとしての矜持や、ジャパンアンバサダーを務めるショパールの「アルパイン イーグル」コレクションへの想い、そして“時間”について語りました。
●稲垣啓太と「アルパイン イーグル」の共通点とは?
日本ナショナルチームをラグビーワールドカップの8強に初めて導いた2019年、同じ年に誕生したスイスのコピー 腕時計 ブランド・ショパールが手がける「アルパイン イーグル」コレクションのジャパンアンバサダーを務めるほどの時計好きとしても知られるのが稲垣啓太さん。
2023年10月に開催されたワールドカップで戦ったフランスにも「アルパイン イーグル」の41mmモデルを身につけ渡欧し、帰国後ショパールブティック銀座本店を表敬訪問した稲垣さんに話をうかがいました。
ーー「おしゃれ番長」とも呼ばれる稲垣さんですが、本日のコーディネートのポイントは?
稲垣さん:きょうのジャケットは実はレディースもの。自分が気に入ればなんでもいいし、『メンズの服を着なくてはいけない』というこだわりもないんです。基本的に暗めな色が好みですが、このジャケットだけ色味が気にいって、たまたまサイズが合ったんです(笑)。
ーー合わせている時計は?
稲垣さん:アルパイン イーグルコレクションの最新作「XL クロノ」です。マリタイムブルーという、特徴的な青系の文字盤がすごくかっこいい。普段つけている41mmより44mmと大きめサイズのケースとマリタイムブルーの組み合わせに「これは……!」と一目見て気になっていたんです。
ーーアルパイン イーグルの特徴のひとつに“力強さ”がありますが、ラガーマンと共通するところがありそうです。
稲垣さん:アルパイン イーグルは、アルプスの自然に生きる鷲の圧倒的な力強さにインスピレーションを得たコレクションです。
それは、過酷な環境を耐え抜くラガーマンの姿にどこか似ていると思うんです。そのせいかこの時計を眺めると自分のやるべきことがより明確になり、強い意思を取り戻せるんです。
ーーラガーマンにとって“耐え抜く”ことはどのような意味を持つのでしょうか?
稲垣さん:強いプレッシャーを受けながらも、自分の積み上げてきた技術を100%発揮できるかに尽きます。どれほど技術があっても、一番苦しい状況で発揮できるかどうかはメンタル次第。常にマインドの準備をして、苦しい状況に耐え抜くことがラガーマンにとって必要となります。
ーーアルパイン イーグルを身につけて感じたことは?
稲垣啓太さん:僕、時間をすごく大事にしているんです。時間は無限にあるものではなく、ラグビー選手でいられる時間にも限りがあります。自分とどこか共通点があるアルパイン イーグルのダイヤルをみていると、「戻るべき場所はここなんだ」と、原点に還れたかのような感覚になれる。この時計は強い意思を取り戻してくれる存在なんです。
ーーファッショニスタの稲垣さんは、ショパールのどこに魅力を感じますか?
稲垣さん:熟練した職人たちの技術はもちろん、彼らの想いまでが伝わってくるところです。さきほどブティックで、一人ひとりの職人が、どれほどの想いと時間を費やして部品を加工し、ひとつの時計として完成させるかを伺いました。あらためて、この時計を身に着けることができて良かったと強く思いましたね。
ーー二つのワールドカップを戦った、この四年間を振り返って感じることは?
稲垣さん:コロナ禍の影響でスポーツだけではなく多くのことが制限され、だれにとっても本当に難しい4年間でした。その中で自分はワールドカップを目指して進む必要があり、「いま何をするべきか」を常に考えさせられました。
ーー2022年には、ファッションモデル新井貴子さんとのご結婚など様々な経験をされ、メディアに登場する機会も増えました。
稲垣さん:どんな時でもラガーである自覚を忘れませんが、グラウンドの外でどんなメッセージを伝えることができるのかを常に考えています。そのなかでアルパイン イーグルのアンバサダーにも就任させていただいたり、プライベートでは結婚をしたりと、手探りで模索しながら突き進んだ4年間だったと思います。
ーーさらなるステップアップを目指すために、今後チャレンジしてみたいことは?
稲垣さん:積み重ねてきた経験には自信を持っていますが、固執はしていません。最近新しいトレーニングを取り入れたら、「自分ってこんなに弱かったんだ」と実感したんです。でもそれって、「自分にまだ伸びしろがある」と捉えればいいことです。
ーー時計選びもチャレンジのしがいがあります。
稲垣さん:洋服選びが好きなので、日々のファッションにショパールの時計をどうコーディネートしようかと悩みつつ楽しんでいますが、妻からは「こっちの組み合わせもいいよ」と軽く“ダメ出し”されることも。妻を納得させられるコーディネートができるよう、もっとセンスを磨くよう頑張りたいですね(笑)。
「時間ってすごく大切だし、終わってしまったら後戻りはできない。大事なことはこれから自分が何をしていくかです」と話してくれた稲垣さん。ショパールのアルパイン イーグルを腕に、常に進化し続ける姿でファンを魅了してくれそうです。